伏見顕正の政経塾

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新台湾論⑪建設現場の「スマートコンストラクション」

 ≪建設現場の「スマートコンストラクション」・・・建設機械大手コマツの参入≫

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2001年に参入しましたが、現在では「熟練工」しかできなかった難作業もIOTで可能になりました。

例えば工事現場では地面の凹凸をならさねばなりません。従来は人手による測量でやってました。

その測量図を元に、「施工計画」が作成され、熟練した作業員が、油圧ショベルやブルドーザーを操って地面をならしていました。

しかし、「建機のオペレータの高齢化」や「人手不足」の問題が顕在化して、2020年の東京オリンピックパラリンピックの準備が懸念されています。

コマツは「ドローン」を飛ばして施工現場をデジタルカメラで空撮し「自動測量するシステム」を開発しました。

★測量データは、コマツクラウドシステムに送信・解析され「三次元の測量図面」が作成されます。

この「測量図面」と「完成図面」を重ね合わせれば、その違いで、土を削ったり、盛ったりする箇所がわかります。

これを基に、施工計画を作成、通信機能を持った建機に送信され、建機は自動制御で、施工計画に沿って作業を行います。

かなりの熟練者でなければできなかった難作業や高精度の施行も未熟練者でも可能となりました。

作業の進捗状況や結果は建機からクラウドシステムに戻されデータとして蓄積されます。

★「スマートコンストラクション」は工期の現場によっては、半分以下に短縮した実績が有ります。

★2015年2月に導入されて以来、千を超える現場で使われています

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≪全世界から集められた「ビッグデータ」はコマツ経営判断にも役立った≫

2004年、コマツの建機の需要が落ち込みます。経営陣はどう経営判断を下すべきか迫られます。

その時役だったのは、全世界39万台から集められたビッグデータです。

中国の建設現場から送られてきたデータを解析すると、確かに各地で稼働率が落ちています。

そこで、中国国内の工場に減産を指示して、「過剰在庫」を抱えずに済みました。

 

≪ヘルスケア業界とIOT≫

家や自動車などとヘルスケア機器がお互いにデータをやり取りするようになってきます。

オムロンは、血圧計や、体重計などで測定したデータをスマホ上に集約できるアプリを開発しました。狙いは集約したデータと「外部データ」を連携させること。

データを「オープン化」すれば、健康器具で得られたデータから健康状態を判断します。室内の温度調整を自動的に行う健康管理サービスも想定できます。

コンテンツ配信の企業で携帯電話向けサービス事業のエムティーアイがIOT関連の製品を開発しました。

女性向けに「生理日予測サービス」を展開しており、そのヘルスケアデータを蓄積し、活動量計や、体重計、血糖測定器といったIOT製品を開発してきました。

現在も指輪を通して、脈拍を測定、メンタル状態をつかめる製品を開発中です。

高齢化が進み健康志向が高まっているこの分野では未だビジネスチャンスが有りそうです。しかも家電の様な高価な商品ではなくて、身につけられる簡単な装置で事足りるからです。

★ヘルスケアに関しては保険業界も熱視線を送っています。

保険業界は、これまで年齢と性別から、保険料を算出してきましたが、IOTによってより詳細なリスク算定と保険料の提案が可能になるでしょう。


≪IOTの落とし穴・・・「サイバー攻撃」≫

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サイバー戦争では、相手国の企業に侵入してハイテクを盗むなどのスパイ行為から単なるデータ破壊行為もあります。

アメリカでは「サイバー戦争」用の部隊「アメリカサイバー軍」が組織されました。

また、2011年、ロバート・ゲーツ国防長官が「外国によるサイバー攻撃」は戦争行為とみなす」と表明しています。

中国からのサイバー攻撃で、アメリカ企業の企業秘密盗まれる例が目立っています。

2015年7月、サイバーテロがIOTに向けられたと想定する動画がアップされ、大きな反響を呼びました。

「参考文献」

日台IOT同盟・・・李登輝浜田宏一講談社