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伏見顕正の政経塾

政治、経済、政界情勢、皇室、中韓、在日問題など、冷静に語ります。

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朝鮮半島⑪【北朝鮮情勢を占う】(2)金正恩暗殺大作戦

≪「金正恩暗殺大作戦」・・・「バンカーバスター」「斬首作戦」の成功確率は?≫

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昨年秋ごろから、当時のオバマ大統領とパククネ大統領の間で、「金正恩暗殺大作戦」が準備されています。

オバマ氏は退任、パククネは「政治的死亡状態」ですが、アメリカと韓国が、「軍ベース」で準備を続けているのなら未だ計画として生きているでしょう。

両作戦とも、オサマ・ビン・ラディン殺害の経験をもとに練られたものです。

 

★「バンカーバスター地中貫通爆弾

地中貫通爆弾(ちちゅうかんつうばくだん、英: Bunker Buster:バンカーバスター)は、硬化目標や地下の目標を破壊するための特殊な航空爆弾である。
掩蔽壕破壊弾や特殊貫通弾とも呼ばれる。
高空から投下されることによる位置エネルギーによって大きな速度を得、地上目標のコンクリートや盛土を貫通したのち地中深くで爆発する。 Wikiより

例の9.11以降のアフガン戦争で鳴り物入りで、実戦で使用されましたが、大した効果は出ませんでした。
アフガニスタンパキスタン国境の地下壕にビンラディンが潜んでいるとの情報で使用されましたが、破壊力も不十分で、何しろ本人はそこにいませんでした。
★まして、北朝鮮の山岳地帯は、地層に大理石も含む極めて、「強固な岩盤」です。もし、金正恩が山岳地帯の地下に避難所を作ったら、全く歯が立たないでしょう

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★斬首作戦

最後にビンラディンを仕留めた、「隠れ家」を特定して、強襲殺害するやり方。
しかし、そう簡単に、金正恩の居場所を特定できるでしょうか?
★作家の但馬オサム氏によると、金正恩に接触したジャーナリストに寄れば、「長い地下道」を延々と歩かされて、自分の位置感覚を失ったそうです。
地下には、小学校や様々な施設が有り、まさに「巨大地下シェルター」だったそうです。
★彼にとっては、米軍特殊部隊の強襲は「織り込み済み」なのでしょう。金正恩の「高笑い」が聞こえそうです。
結論としては、「斬首作戦」がわずかに可能性が有るとしても、「極めて困難な作戦」となるでしょう。


≪対「北」経済制裁は本当に効いているのか?≫

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★結論から言って、「真面目に本気」で経済制裁を行っているのは「日米2国」のみです。
「北」を「ならず者国家」と罵ったのはブッシュ・ジュニア大統領だし、「日本人拉致問題」を抱え「核の脅威」にもさらされる日本ですから当然です。
★38度線休戦ラインがある韓国ですら、経済制裁は行っていません。この件については後で詳細に述べます


経済制裁の「抜け道①」≫

中東「反イスラエル」諸国

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① エジプト
「エジプトもメディア王」の莫大な対「北」投資
エジプトのオラスコム・テレコム社は、北の通信分野に4億ドル投資する条件で、北朝鮮逓信省と合弁で「高麗リンク社」を設立し、大成功しました。
同社の北朝鮮内の携帯電話加入者数は170万人に達する勢いです。
オーナーのエジプト人、ナギィーブ・サウィーリス氏は、エジプトの政党の創立者であり、エジプト有力紙のオーナーで、衛星放送網も持っています。
エジプトは「反イスラエル」です。と言う事はイコール「反英米」です。
第4次中東戦争の時、北朝鮮のベテランパイロットを参戦させ、イスラエル空軍を苦しめました。
そのお礼に、当時のエジプト政府は、ソ連製の「スカッドミサイル」を北朝鮮に譲渡しました。
これが、のちのノドンミサイルや、テポドンミサイルに進化したと言われています。

 


経済制裁「抜け道②」≫

英国を筆頭に北朝鮮利権に群がるヨーロッパ諸国

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「国際世論上」は、日米に同調しても、「国連の制裁決議」が有っても、北のミサイルや、核兵器は日米、特にアメリカに向けたもので、
欧州諸国に向けられたものではありません。英国を筆頭に欧州諸国にとっては所詮、他人事なのです。


① イギリス
日本の統治時代から、平安道と言う地域は「極めて良質な葉タバコ」の産地でした。戦前は日本が煙草生産をしていましたが
それに目を付けたのがイギリスです。イギリスは北朝鮮合弁会社を設立し、イギリス製の機械で煙草生産をしています。
しかも、メイドインコリアでは売れないので、メイドインイングランドで、「ブランド化」して販売しています。
この偽イギリス製煙草は、輸出され「北」の外貨獲得に貢献しています。
更にイギリスは英国系ファンド「朝鮮開発投資ファンド」を設立し、これでも北朝鮮の外貨獲得に貢献しています。
★ロンドン・シティの株式市場に上場する北朝鮮企業。
「コーメット」・・・北朝鮮で最大級の鉱山採掘権を保有しています。しかも本社はロンドンにあります。イギリスの株式市場で資金調達さえできるのです。


② ドイツ
米ソ冷戦時代、ドイツは東西分断国家で東ドイツ社会主義国でした。
特に金日成東ドイツのホーネッカーは大の仲良しでした。
冷戦終結後の統一ドイツも、長期政権の女帝メルケルは、東ドイツ出身です。
今、ドイツは、過去の誼を利用して、北朝鮮レアメタルや豊富な鉱物資源を狙っています。


③イタリア
何と南浦(ナンポ)には、フィアットの自動車工場が有ります。イタリアの投資家が頻繁に平壌を訪問しています。
イタリア製の高級ヨットが国賓を待遇するために、大同江(デドンガ)に浮かんでいます。
金正日が、イタリアの造船メーカーに18億円の高級ヨットを注文したことが有りました。


③ スイス
金正恩はスイスに留学経験が有るので、馬息嶺スキー場と言う豪華リゾート地を建設しました。
設備をスイスから輸入し、建設したのもスイス企業です。

 

≪その他の抜け道≫

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経済制裁と言いながらも平壌の市場には「日本製品」があふれています。
何故でしょうか?一旦、シンガポールに輸出して、メイドイン・シンガポールにしてしまえば、ノープロブレムだからです。


≪中朝国境の「闇マーケット」≫

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かつて、北朝鮮は食糧不足で何百万と言う国民が餓死しました。
しかし、その危機を生き残った人たちが中朝国境で、盛んに交易をしています。
かなり、儲かるそうで「北朝鮮版富裕層」も誕生しているそうです。
当局は、これを知っていながら見て見ぬふりで、黙認しているそうです。
★結論から言うと、「日米中心の経済制裁」は実効性が完璧ではありません。
しかし、外交的、安全保障上の利害関係のない欧州諸国に協力させることは困難でしょう。

続きます