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伏見顕正の政経塾

政治、経済、政界情勢、皇室、中韓、在日問題など、冷静に語ります。

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朝鮮半島⑩【北朝鮮情勢を占う】(1)盤石となった金正恩体制

北朝鮮情勢を占う】

北朝鮮金正恩体制は盤石か?南進赤化統一は有るのか? 

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≪盤石となった金正恩体制≫
得てして共産主義国家は秘密主義で、特に「権力組織」の情報は殆ど外部には洩らしません。
北朝鮮(正式な国名ではありませんが以下これ、または「北」で通します)」は建国以来、初代の金日成金正日金正恩と三代世襲でつないでいますが日本の公安調査庁が、「北朝鮮情報」を入手できたのは、先代の金正日までだそうです。

 

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公安調査庁第二部長の菅沼光弘氏によると、どうやって「北」の情報を入手したかと言うと、「北」の事実上の日本大使館であり、「工作機関」でもある「朝鮮総連」の中に、「スリーパー(埋め草)」、「協力者」を紛れ込ませていたからだそうです。
戦前も、日本本土内で「朝鮮人の抗日独立団体」が活発に活動していました。
それを取り締まる日本の機関が「特高警察」でした。「特高」は当時から自分たちの息のかかった朝鮮人を、「抗日朝鮮人団体」に潜り込ませて「機密情報」を逐次入手していました。

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戦後「特高警察」の後継の組織が「公安調査庁」です。1952年に組織として開設するや否や、「特高」のDNAを発揮し、特高時代から息のかかった在日朝鮮人
朝鮮総連」に潜り込ませました。
北朝鮮と「朝鮮総連」は「合わせ鏡」
北朝鮮を支配するのは「朝鮮労働党」ですが、朝鮮総連の代々の議長は、「朝鮮労働党」の高位のポストについています。
また、金日成以来、「朝鮮労働党」が国内で、やろうと思う、「組織変革」や「政策変更」は、先ず、実験場として日本国内の「朝鮮総連」に指示して、
上手くいくかどうか「組織実験」させるのです。
★「北」への経済制裁以前に、定期的に新潟港に来ていた大型船、万景峰号の目的は、表向き「北の将軍様」の「美食」の買いだしと言われていましたが、「真の目的」は「朝鮮労働党」幹部が船内で「朝鮮総連議長」に細かい指示を出す「思想教育の場」だったのです。

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また、朝鮮総連の議長も万景峰号で「北」に渡り、金日成金正日と会見します。
帰国した「総連議長」が組織内で、「将軍様達」の人となりや、エピソード、思想等を語れば、総連内の協力者を通じて、微にいり細を穿った「機密情報」が
公安調査庁の担当者(当時は菅沼氏)の元に入るのです。


★「金正恩体制」になって一切入手できなくなった「北」情報。
その理由は
① 「人間不信」の金正恩は、「総連」の議長や幹部が平壌に言っても、会おうとしなくなったのです。

これで、先代の金正日まで上手くいっていた「朝鮮総連経由」の「情報ルート」が使えなくなりました。

金正恩は「猜疑心」が強く、同じ共産圏の国の元首にも会おうとしません。

唯一、会ったのは、「チャイナファイブ」の劉雲山だけですが、心にもないことを言っています。

「中朝両国は同じ血潮を分け合った兄弟国」・・・朝鮮戦争のことを言っているのでしょうが、社交辞令です。

金正恩は、自分を失脚させ、異母兄の金正男を「傀儡政権」として擁立しようとした、江沢民胡錦濤習近平ら歴代中国の権力者達を許していません。

 

【金家の代々の遺言】「中国人は絶対に信じるな、心を許すな。奴らは「14個のポケット」を持っている。」

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人民服のポケットは4個ですが、後、10個ポケットを隠している。騙されるな(怒)と言う意味でしょう。

この「中国潜在的国論」は、金日成金正日金正日(臨終の床で)→金正恩と継承されています。

2017年2月14日、マレーシアで暗殺された長男の金正男氏が、既に後継者から外されていたことがわかります。

★2016年5月16日の、第7回党大会で、金正恩は、「金日成金正日思想」を堅持すると明言しました。

この思想は、ソ連の「マルクス・レーニン主義」の「北朝鮮版」と考えればよいでしょう。

★「共産主義国家」にとって「イデオロギー解釈権」を独占することは「権力の完全掌握」を意味します。・・・「思想の絶対的統制」が可能となります。

第7回党大会が、海外に公開された「盤石な金正恩体制」の証左となります。

 

≪党幹部、金勇進の処刑≫

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党中央委員まで務めた、金勇進は、第7回党大会の金正恩第一書記の演説中に眼鏡を拭いた行為が、査問の上「不敬」と指摘を受け「反革命分子」のレッテルを貼られました。

そして、6月29日の「最高人民会議」で「座る姿勢」が悪いとして、7月初旬に処刑されました。

怖いですね~。おならをしても処刑されそうですね。

 

≪クーデターで転覆を図れない金正恩体制≫

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北朝鮮は、一連の「金正恩の恐怖政治」と、「党幹部及び人民」の「横のつながり」を絶対許さない体制が、完璧に完成させています。

平壌市民も、ちょっとでも「政権に不満」を漏らすと即、「政治収容所」行きです。

「北」の人口は約2300万人ですが、その1%が、約23万人が収監中で、年間、約1万人が、拷問、虐待等で死亡しているという情報もあります。

「人民革命」を起こそうにも市民たちは、「飢餓」に苦しんでいて体力はないでしょう。武器も持ってないし。

★中朝国境の鴨緑江を命がけで泳いで「脱北」した少女の「自伝」を読むと、北朝鮮時代は「餓え」に苦しんで、蜻蛉をライターで焼いて食べ、飢えをしのいだそうです。

 

≪あるとしたら、韓国の朴正煕―金載圭(キム・ジェギュ)パターンか?≫

1979年10月26日、韓国の独裁者、朴正煕は、腹心のKCIA(中央情報部)部長の金載圭にピストルで射殺されました。

この時、金はピストルを朴大統領に向けて「閣下、私の後ろにはアメリカがいます」と豪語しました。

実は、朴正煕はアメリカに内緒で「核兵器の開発」をしており、それが露見して、当時のカーター大統領が激怒しました。

金は裁判で、アメリカの関与には一切触れませんでしたが、CIA関与説は根強く残っています。

★しかし、この暗殺パターンも、こと「北」に限っては「成功確率」が低いでしょう。

側近でも、少しでも不審な態度をとれば、問答無用で処刑されますから。

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続きます