伏見顕正の政経塾

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【雅子妃】皇太子妃身元調査(2)小和田雅子の系図のトリック 家系図ではなく宣伝文書

【雅子妃】皇太子妃身元調査(2)

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東京読売新聞朝刊

1993年3月20日

部落解放同盟(上杉佐一郎委員長)は十九日までに、
「皇太子妃決定に際し、身元調査が行われたことは結婚差別を助長する」として、
皇室会議のメンバーである宮沢首相や衆参両院の議長、最高裁長官の三権の長
宮内庁長官あてに抗議文書を送った。

1993/04/21
第126回国会 大蔵委員会 第10号
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/126/0140/12604210140010a.html
上田(卓)委員 ぜひとも前向きに検討していただきたい、このように思います。
次に、皇太子の結婚にかかわって身元調査のことが新聞などで今までにいろいろ報道されておるわけです。
(略)

結婚や就職の際の身元調査や家系調査は差別につながるということで、我々は法務省労働省あるいは地方自治体、民間企業、宗教界の皆さんとともに身元調査お断り運動というのですか、全国的に展開しておるわけでありまして、大阪などでは部落差別を目的とした興信所や探偵社による身元調査を規制する条例もできておるわけであります。

 

ところが、先ほど申し上げましたように、一月六日の皇太子妃内定以来、新聞、雑誌、テレビなどでは江戸時代にまでさかのぼる小和田家の家系図を掲載して、家柄や家族などについて過剰な報道をしておるわけでありまして、皇太子妃を選ぶに当たっては皇室専門の興信所員が四代前まで徹底調査、こういうような報道もあるわけでございまして、宮内庁みずからがそういう民間調査機関に指示して調査しておったのかどうか、
その点についてお聞かせをいただきたい、このように思うわけであります。その前に、法務省労働省の方がお見えでございますが、

一般的な身元調査についてどういう見解を持っているのかお答えいただきたい、このように思います。

『部落解放』1993年6月号
「皇太子妃決定に関わる身元調査等の差別助長行為にたいする抗議と申し入れ」記事
http://www.yuko2ch.net/mako/makok/src/1228314129442.jpg

 

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部落解放同盟系の研究者である上杉聡
マスコミが発表した小和田家の「優秀な家系図」の欺瞞性を指摘
『戸籍解体講座』 
上杉聰

小和田雅子の系図のトリック①

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次の応用問題にいきたいと思います。お手元の資料の中に小和田雅子さんの系図が載っています。
この小和田雅子さんの系図が掲載された時、これは『朝日新聞』からとってきたんですけども、海軍大将なんかのりっぱな家系の娘さんだということが盛んに言われました。

 

これに対して部落解放同盟が抗議をしました。

宮内庁が四代前まで徹底的な調査をすると言っていたことに対して抗議をしたということは、やはり解放運動のおかげだというふうに思うんですけども。この系図を見て、うっかりすると唸ってしまうといのもまた我々の性なんですね。

そこで、これまでの予備知識を踏まえて、私もちょっと動揺を押さえながら、これをじっくり見てみました。


そうすると問題点がだんだん見えてきたんですね。一番上を見ていただきますと、
小和田金吉、田村又四郎、江頭安太郎、山屋他人、この人たちは聖母マリア様でもあるまいし、一人で子どもを生んでるという恰好になるんですね。

その下の段階になると男、女が確実に書かれてあるんですが、一番上の四人は配偶者なしなんですね。

一人で子どもを生んじゃってるんですね。

これ、「処女懐胎」じゃなくて「童貞懐胎」っていうやつですかね(笑)。

これは何だ、というふうに考えれば、やはり先ほどの、女は家系図から除かれる傾向を代表しているんだろうというふうに思うわけです。


それともう一つ。

二段目になってきますと、右の方に静さんという人と、
それと一番左に寿々子さんという人がいますね。これ、肩書きがないんですよ。
さらに寿々子さんの下に優美子さんという人がいますが、この人は外務省のキャリア・ウーマンということで、鳴り物入りで宣伝されたのもかかわらず、肩書きがないですね。
女性は一人として肩書きがないんですよ。

これも問題ですね。みんな専業主婦だったのか。

まさかそうじゃないですね。

これはやはり、女性は肩書きを除く傾向にある。
肩書きを除くまでして何で載せているのかと言えば、どうもそれは、海軍大将の山屋他人から雅子さんまで引っ張ってこようとすると、寿々子、優美子という二人の女性を経由してしかもってこれないわけですね。そのために肩書抜きで載っけているわけです。

 

それからもう一つ思いますことは、たとえば山屋他人さんには配偶者がいるはずなんですが、その子は一人っ子なのかということですね。

さらにその下のチッソの社長と寿々子さんの間にできた優美子さん、
これも一人っ子になっているんですね。

それから右の方の田村又四郎さんも一人っ子で静さんを生んでいる。

小和田金吉さんも一人っ子の家庭だったのか、と。

 

どうもおかしいんですね、これね。
これ、除かれているんだと思うんですよ。

まず女性は徹底的に除いたんだろうと思います。
そして肩書きがとるに足りないと考えられた男性も。

たとえば江頭安太郎さんの息子さんは三人おります。
隆さんと古賀博さんと豊さん。

豊さんが元チッソ社長というのが誇らしげな肩書きなのかどうかは問題がありますが、それはおいておきまして、この中で隆さんは肩書きがないんですよ。

 

何でかなと思ってよく見ると、その下にですね、評論家の江藤淳がおるんですね。

この江藤淳をもってきたいために隆さんを載っけてるんですが、
隆さんには肩書きがないんです。

書くに足らないような肩書きだと判断したんだろうと思うんですね。
この系図から除かれた男、女性も惨めですが、名前だけ書かれて肩書きを除かれた男も惨めだと思うんですね。


女性差別は必ず男性差別にもつながるという典型的な例だろうと思います。
そうすると、果たしてこれでも系図と言えるのか、ということがだんだん見えてくるわけですね。


要するに、何とかして雅子さんと海軍大将とか江藤淳とかを関係づけたいために、つないでみせたにすぎないわけですね。これはものすごい宣伝文書です。

彼女の血筋、家系がいかに立派かということを宣伝するための図です。家系図でも何でもないんですね。
それなのについ「なるほどね」と、私も含めて思いたくなるということです。
本来なら笑ってしまってもいいようなものが、大新聞に堂々と載せられて、我々も抗議すらしない。
我々の感性がいかに鈍ってしまっているのか、ということを思うわけです。

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